目指
「食事を変えたら、子どもが変わった」は気のせいじゃない

不登校の子どもを持つ親御さんの中に、こんな経験をされた方がいます。
「インスタント食品をやめて、ちゃんとした食事を意識したら、子どもの表情が明るくなってきた」
「朝ごはんをしっかり食べるようにしたら、午前中の気分の落ち込みが減った気がする」
「朝起きれるようになったので不登校が改善されていった」
これは偶然ではありません。
食事と心の状態には、科学的にも裏付けられた深いつながりがあるんです。
この記事では、食事が子どもの心身に与える影響と、不登校の子どもを持つ家庭でできる「食からのアプローチ」についてお伝えします。
なぜ食事と栄養が大切か?腸と脳はつながっている 「腸脳相関」とは
近年の研究で注目されているのが、「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」という考え方です。
腸と脳は迷走神経という太い神経でつながっており、互いに信号を送り合っているんです。
腸の状態が悪いと脳にも影響が出て、気分の落ち込みや不安感、集中力の低下につながることがわかっています。
さらに、「幸せホルモン」として知られるセロトニンの約90%は、実は腸で作られています。
腸内環境が乱れると、セロトニンの生成にも影響が出て、気分が不安定になりやすいのです。
子どもの「なんとなくしんどい」「気分が上がらない」という状態の背景に、食事や腸内環境の問題が隠れていることは、決して珍しくないんです。
不登校の子どもに見られる食事の傾向
不登校の子どもを持つ家庭で、よく見られる食生活のパターンがあります。
それを4つまとめました。
食事を見直すだけで身体も心も頭も整ってくるんです。
完璧にする必要はありません。出来ることから少しずつでも取り入れていけばいいのです。
① 不登校の原因か?朝ごはんを食べない・食べられない
起きられない、食欲がないという理由で、朝食を食べないことがあります。
朝食を食べないと血糖値が安定せず、脳へのエネルギー供給が不安定になるんです。
午前中の気分の落ち込みや頭がぼーっとする感覚は、朝食を食べないことと関係していることがあります。
果物やおにぎりだけでもいいので朝食を食べるようにするといいですね。
② 偏食・好き嫌いが増える
ストレスや不安を感じると、子どもは食への興味を失ったり、特定のものしか食べられなくなったりすることがあります。
食欲の変化は、心のサインのひとつなんです。
強いストレスを感じると胃腸の働きが弱ってきます。
そうすると食欲がなくなってくるし、そもそも空腹を感じにくくなってしまうんです。
そうすると必要な栄養を摂ることは難しくなってくるんですね。
③ 甘いもの・スナック菓子に偏る
手軽に食べられる甘いものや加工食品に偏ると、血糖値が急上昇・急降下を繰り返します。
これが気分の波(イライラ・無気力)に直結することがあります。
息抜きのおやつとしてはいいですが、3食とも甘いものやスナック菓子に偏るのはお勧めできません。
身体や心のバランスを整えて栄養を摂ろうとすると、やはりしっかりと食事をすることが大切なんですね。
④ 食事の時間が不規則になる
昼夜逆転気味になると、食事の時間もバラバラになりがちです。
食事のリズムが乱れると、体内時計が崩れ、眠れない・起きられないという悪循環が生まれます。
朝ご飯を食べる、排泄をする、着替えてリセットする。
大きなことはしなくていいんです。
生活をする上で小さいけれど大切なことを一つずつ丁寧に行なってみてください。
心と身体を整える食事のポイント
「食事を変えれば不登校が治る」というわけではありません。
しかし、食事を整えることで、子どもの「しんどさ」を少し軽くすることはできるんです。
それほど食事は大切ですし、身体と心それから頭の働きに関係しているんです。
それから、食事を大切に丁寧に摂るということは自分自身を大切に扱っているということにも繋がるんです。
自分自身を大切に扱うと自然と全てが整ってくるんですね。
① まずは食事に「腸を整える」食材を取り入れてみる
腸内環境を整えるために効果的なのが、発酵食品と食物繊維です。
– 発酵食品:味噌、納豆、ヨーグルト、ぬか漬けなど
– 食物繊維:野菜、きのこ、海藻、豆類など
特に味噌汁は、発酵食品+野菜を一緒に取れる優れた料理です。
朝に一杯飲むだけでも、腸への働きかけになります。
味噌汁に根菜類や海藻、きのこ類を入れることをお勧めします。
また、ゆっくりとよく噛んで食事をすることも大切なんです。
そして何より、食事ができることに感謝してゆっくりと味わって食べることも大切になんですね。
② 「血糖値を安定させる」食事を意識する
血糖値の急激な上下は、気分の波に直結します。
– 白米だけより雑穀米・玄米を混ぜる
– 甘い飲み物より水やお茶を選ぶ
– お菓子を食べるなら、ナッツや果物など自然な甘みのものを選ぶ
完璧にやろうとしなくていいです。
一つだけ変えるところから始めてみてください。
そうすることで無理なく継続することができるんです。
③ タンパク質をしっかり取る食事にしてみる
セロトニン(幸せホルモン)の材料になるのが、トリプトファンというアミノ酸です。
これはタンパク質に多く含まれています。
卵、大豆製品(豆腐・納豆)、鶏肉、乳製品などに多く含まれています。
「今日の食事にタンパク質が入っているか」を意識するだけで、食事の質は変わります。
何か一つ、または一食だけでも気にかけてみることから始めてみてはどうでしょうか。
それだけでも変化はあるでしょうし、良い変化があればもう少し続けてみようという気になるかもしれませんね。
④ 身体と心を整えるよう朝ごはんだけは食べてもらう
すべての食事を完璧にしようとすると、親もしんどくなります。
まず「朝ごはんだけ」を意識してみてはどうでしょか。
果物だけでも構いません。
朝に何かを食べるだけで、脳と体のスタートが変わってきます。
胃腸が動き出すことで脳にも良い刺激がいくんです。
「食事を作ること」が親子の接点になる
食事のアプローチには、もう一つ大切な側面があるんです。
それは、食事の時間は「話さなくていい安心な時間」にするということです。
不登校の子どもは、親から「学校のこと」「これからのこと」について聞かれることをプレッシャーに感じています。
しかし一緒にご飯を食べる時間は、何も言わなくていい。
何も話さなくてもただそこにいていい時間を作るんです。
「今日のご飯、おいしかった?」という何気ない言葉だけで、親子のつながりが保たれることがあります。
子どもにとって安心できる時間を作ることができるんですね。
また、「一緒に料理を作る」という体験も、不登校の子どもには効果的です。
料理には手順があり、達成感があります。
「自分にもできた」という感覚が、少しずつ自己肯定感を育てていきます。
親子の楽しい時間にもなりますし、親から褒められた認められという経験は子どもの心に大きな影響を与えることになるんですね。
子供だけでなく親自身も食事を大切にしてほしい
最後に、親御さん自身のことを話します。
不登校の子どもを抱えていると、親自身も身体も心も消耗します。
自分の食事が後回しになることも多いのではないでしょうか。
しかし親が元気でいることが、子どもの身体と心の安定に直結するんです。
親がゆっくり丁寧に食事をする姿を見せることも、子どもへのいいメッセージになります。
まず親自身が、一食だけでも丁寧に食べてみてください。
食事を丁寧に摂ることは自分自身を大切にすることになります。
それだけで少し気持ちが変わることがあるんです。
まとめ 食事と不登校は関係するのか
– 腸と脳はつながっており、腸内環境が心の状態に影響する
– 不登校の子どもには、朝食抜き・偏食・血糖値の乱れが起きやすい
– 腸を整える発酵食品・食物繊維、血糖値を安定させる食べ方、タンパク質を意識する
– まず「朝ごはんだけ」から始めれば十分
– 食事の時間は、親子がただ一緒にいられる安心な場になる
身体を整えることは、心を整えることにつながります。
劇的な変化ではなくても、日々の食事を少し意識するだけでも子どもの「しんどさ」が和らいでいくことがあります。
焦らずにできることから始めていきましょう。
日々の食事を丁寧にすること、食材や献立を丁寧にそして楽しんで選ぶこと。
そうしたことが身体に入れる食事をより良いものにし、栄養となり身体と心と頭を整えていくのではないでしょうか。
*食事を変えて気づいたこと、試してみたことがあればぜひコメントで教えてください。同じように悩んでいる方の参考になると嬉しいです。*

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