「友だちとうまくいっていない」は不登校の大きなきっかけになる
不登校の理由として、最も多く挙げられるもののひとつが「友人関係のトラブル」です。
文部科学省の調査でも、不登校の要因として「友人関係をめぐる問題」は上位に挙げられています。
いじめだけではなく、グループの中での居場所のなさ、些細なすれ違い、SNSでのトラブルなど、今の子どもたちの人間関係は複雑です。
しかし、子どもはなかなか「友だちとうまくいっていない」と親に話してくれません。
気づいたときには、すでに学校へ行けなくなっていた……というケースも少なくないのです。
この記事では、友だち関係と不登校のつながり、そして親が気づくべきサインと関わり方についてお伝えします。
目指
なぜ子どもは友だち関係の悩みを話さないのか

「もっと早く言ってくれれば」と思う親御さんも多いですが、子どもが話せないのには理由があります。
① 子どもは親を心配させたくない
「お母さんに言ったら悲しむかも」「お父さんに怒られるかも」という気持ちが、口を閉ざさせてしまうこともあるんです。
そのため、学校で友だちと楽しく過ごしていると親の前では誤魔化してしまうこともあります。
本当のことを言うのに躊躇してしまうんですね。
人間関係で悩んでいたとしても、子どもから話すことは難しい場合があります。
そのため、親や学校の先生は見逃してしまうことがあるんです。
② 子どもは言葉にできない
特に小学生は、自分の感情をうまく言語化できないことが多くみられます。
「なんとなく行きたくない」「なんか嫌だ」という感覚はあっても、それが友だち関係からきているとは自分でも気づいていないことがあります。
または、はっきりと原因はわかっていても言葉で表すことが難しい場合が多いんですね。
親や学校の先生は、子どもの様子を見て何か変化がないか注意する必要があるかもしれません。
そして何よりも、子どもが話しやすい環境と信頼関係を日頃から築いていることが何より大切になるんですね。
③親に 話すと「解決」を求められるのが怖い
子どもとしては「じゃあ先生に言おう」「相手の子に謝れ」など、親が動いてしまうことへの恐れがあります。
子どもは「聞いてほしいだけ」なのに、「解決させられる」「先生に言いつけられる」と感じて話せなくなります。
まずはゆっくりと子どもの話を聞く、気持ちに寄り添うこと。
その時に目線を合わせ、身体は子どもの方を向けて話を聞くようにしてくだいね。
友だち関係が原因の不登校、よくある3つのパターン

パターン① 友だちグループからの疎外感
仲良しグループの中で「なんとなく空気が変わった」「私だけ話に入れてもらえない」という体験は、子どもにとって深刻なダメージになります。
はっきりしたいじめではないため、先生にも親にも気づかれにくく、子どもが一人で抱え込みやすいんですね。
「大げさに言えない」という気持ちも重なり、じわじわと学校が苦しい場所になっていきます。
敏感な子どもはすぐに感じとってしまいます。
そうして段々と学校から足が遠のいていくパターンがあるんです。
パターン② 友だちとのSNS・ライングループのトラブル
既読無視、グループから外される、陰口のスクリーンショットが回る……
今の子どもたちは学校を出た後も、スマホを通じて人間関係のプレッシャーにさらされている場合があるんです。
家に帰っても「安心できない」状態が続くことで、心が休まらない。
やがて学校全体を避けるようになることがあります。
誰に言っていいのか分からない、誰を信用していいのかも分からなくなる。
そうして心身ともに疲れてしまい学校に行かない選択をする場合も出てくるんですね。
パターン③ 友だちとの一対一の関係の変化
仲の良かった友だちとの関係が変わったとき、子どもは大きなショックを受けます。
「クラスに居場所がなくなった」という感覚は、学校全体への拒否感につながりやすいんです。
不安や孤独感を感じていても親や先生になかなか言い出せないことが多いんですね。
そのため、わかりにくく親や先生は見逃してしまいがちなんです。
友だち関係は学年が上がるにつれて複雑になることが多いんです。
居場所がないと感じている中、学校に行くことは多大なストレスだと想像できます。
親が気づくべき子どもの「サイン」とは

子どもが友だち関係で悩んでいるとき、直接言わなくても態度に出ることがあるんです。
以下のサインを見逃さないようにしてみてください。
子どもの行動面のサイン
– 帰宅後すぐにスマホを確認し、暗い顔をする
– 「学校の話をしたくない」という様子が続く
– 休日は楽しそうなのに、月曜日だけ体調が悪くなる
– 特定の曜日や授業だけを嫌がる
何か子どもの様子がおかしいなと感じた時は要注意のサインかもしれません。
その時は心配だからと言って、子どもを問い詰めるのではなく話しやすい環境と雰囲気を作っておくことがお勧めです。
子どもの身体面のサイン
– 腹痛・頭痛・吐き気が学校の日だけ起きる
– 食欲が落ちる
– 夜なかなか眠れない、朝起きられない
これらは「仮病」ではなく、心のストレスが身体に出ているサインなんです。
「また学校サボりたいだけ」と決めつけず、まず話を聞く姿勢を持ってくださいね。
親にできる子どもとの関わり方

① まず子どもの話を「聞く」だけにする
「誰かにいじめられてる?」と直接聞くより、「最近学校どう?楽しいことあった?」という軽い問いかけの方が、子どもは話しやすいんです。
すると子どもは「少し話してみよう」と言う気持ちになってくるんですね。
そうして話してくれたときは、アドバイスより先に共感してみてください。
「それはつらかったね」「そんなことがあったんだね」
というだけで、子どもは「わかってもらえた」と感じるんですね。
② 解決しようとするより子どもと「一緒にいる」
すぐに先生に連絡したり、相手の親に話したりすることが、必ずしも正解ではないんです。
子どもが「動いてほしい」と思っているかどうかを、まず確認しましょう。
「お母さんに何かしてほしいことある?」と聞いてみて、「ない」と言うなら、そっと寄り添うだけでいいこともあるんです。
ゆっくりとしっかりと子どもの話を聞くこと。
そうするだけで子どもは安心して学校に行けることもあるんです。
「そばに味方がいてくれる」「自分を理解してくれる人がいる」
それが子どもにとってどれほど心強いかという事を親自身が理解しておく必要があるんですね。
③ 家を子どもの「安全地帯」にする
学校での人間関係がしんどいとき、家が安心できる場所であることが、子どもの心を守ります。
家でも緊張感があったり、親に気を遣わなければいけなかったりすると、子どもの逃げ場がなくなってしまいます。
「家では何も言われない」「ただいまって帰れる」という安心感が、実は不登校の回復に大きく影響しているんです。
子どもは親が思っている以上に大人の様子を見ているし感じているんです。
外で気を張って頑張っている分、家では安心してリラックスできる空間が作れことが理想ですね。
もしも子どもが 不登校になってしまったら
もし子どもがすでに学校に行けなくなっているなら、まず「休んでもいいよ」と伝えてあげてください。
「学校に行かなければならない」というプレッシャーを外してあげることが、回復への第一歩になります。
友だち関係が原因の場合、少し距離を置くことで気持ちが落ち着き、また関係を作り直せることもあります。
焦って「早く戻そう」とするより、子どもが安心して話せる環境を作ることを優先してみてください。
また親自身が「不登校は悪いこと、恥ずかしいこと」という考え方を改めてみる良い機会にもなるんです。
学校に行くかどうかより、子どもの気持ちに寄り添うことを優先してみてくださいね。
まとめ 子どもからのサインを見逃さないためには

– 友だち関係のトラブルは不登校の大きな原因のひとつ
– 子どもは親に話せないことが多い。サインを見逃さないことが大切
– グループの疎外感・SNSトラブル・親友との関係変化がよくあるパターン
– まず「聞く」「共感する」「解決しようとしない」が基本の関わり方
– 家を安全地帯にすることが、回復への土台になる
友だち関係の悩みは、子どもにとって「たいしたことない」ことではありません。
大人が思う以上に、子どもの世界では深刻なこともあるんです。
その気持ちに寄り添える親でいることが、何より子どもの力になるんです。
子どもと目線を合わせる、否定せずに最後まで聞く、子どもに身体ごと向けて話を聞く。
まずはゆっくりリラックした環境で子どもの話を聞くとこから始めてみたくださいね。
*似たような経験をされた方、または今まさに悩んでいる方は、ぜひコメントで教えてください。一人じゃないということを、一緒に確かめていけたら嬉しいです。*

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